コンポストトイレの余剰水分の活用方法

コンポストトイレをお使いになるとき、余剰水分がある場合はどのように処理したらよいでしょうか。

コンポストトイレ「エクセル」「コンパクト」などの電気を使うモデルの場合は、内蔵のヒーターの働きで水分を蒸発させます。利用人数や周辺温度の条件がととのっていれば、分解熱も手伝って、水分はほとんど蒸発させることができます。

しかし、電気を使わないタイプ「エクセルNE」等の場合、また電気モデルでも利用人数が多い場合など、余剰水分が発生します。
※NEは、ノン・エレクトリック(電気を使わない)の略です。




尿の活用例201202.jpgこの水分を一時的にポリタンクなどで受けてから、肥料(液肥)として使用します。

水分は重たくなるので、100Lなどの大きなポリタンクを畑に据え置いて、そこに排水ホース(または塩ビパイプ)を延長するのも良いでしょう。

usui_kishaku.jpg畑にまくために、消毒してから希釈して下さい。
石灰窒素を約2〜3%加えて有害菌を減菌し、一昼夜おいてから、水を加えて5〜10倍に希釈すると肥料として使えます。
(希釈をするのは、植物の害になる塩分濃度を薄めるためです。)
希釈には、雨水を利用すると便利・節約的です。

hatake_ni_maku.jpgその他には、 「コンポストパイル」という方法もあります。

肥料として畑にまく、というのは良いリサイクルなのですが、実際には、頻繁に水を撒くのは骨がおれることとなります。季節によって撒く必要がない場合もあります。

これは、次の写真のように、母材(写真の例は籾殻です)にコンポストトイレからの余剰水分をしみこませる方法です。

前述のように石灰窒素で滅菌してから一昼夜おいてから行って下さい。畑でおこなうと雨・夜露などで自然に希釈され、周りの植物が養分を吸収します。
ここ数年間の実践では、塩害を発生している様子はありません。


4.jpg

ジョウロを使ってパイルに撒いています。籾殻は材料としてお勧めできます。夏でもコバエが全く近づきません。

次の写真は、籾殻ではなく、枯れ葉や朽ち木を使ったものです。カゴは(底が)穴があいているものを使用します。

compostpile_kago.jpg冬の果樹園にて。竹のチップを使用した例。

compostpile_bamboo.jpg

      

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