水分処理について:《ガーデンベッド》の参考例 

生活排水やコンポストトイレからの余剰水分を、処理する方法として、

《有気性ガーデンベッド》を紹介します。



孔のあいたパイプ(有孔管)を使って、地下浸透(環境汚染)することなく、土中の微生物の働き、および太陽熱、草木の水を吸い上げる力などによって処理する設備です。


下には防水シート、そして豆粒大の小石・砂利・砂などを敷き詰めます。

下の概念図では、排水・尿液が左から流入します。右側に通気孔があって酸素を取り込む仕組みです。


liquid gold.jpg

イラスト出典: Liquid Gold: The Lore and Logic of Using Urine to Grow Plants


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あくまで参考例ですが、上記のコンセプトを実用化するためのプランをイラストにしてあります。


【横から見た図】

gardenbed_yoko.jpg

【前から見た図】
gardenbed_mae.jpg

(図をクリックすると大きい画像が表示されます。)

上記はあくまで参考例です。気候・地質・行政指導・使用頻度・水分量などの 諸条件、および水分処理の目的、予定使用年数、などによって大きく異なるで しょう。

・《ガーデンベッド》は陽当たりの良い場所につくってください。
・《ガーデンベッド》の長さは、水分処理の量に応じて、5~10 メートルを目安 とします。 
・最も下には防水シートなどを敷きます。地下浸透しないように します。
・使用する頻度・人数が多い場合は、ガーデンベッドを長くします。その場合は、土地の状況に応じて、「コの字型」や「弓の字型」も検討するとよいでし ょう。
・直径100ミリの「有孔管」を使用し、まわりを砂利で囲う。孔を自分であける場合は、径5ミリほど。ナイロン生地や網を巻いて、砂が入らないようにすると良い。
・空気をとりこみ微生物を活性化させるため、パイプの反対側は地表にでるようにします。(雨が入らないように工夫する。)
・有孔管のまわりには砂利。大きめのものにして目づまりしないようにする。空気がとおるようにする。
・砂利の上には、草木が育つようにするため、土をいれます。
・地表には、グランドカバー(芝生などの草木)を播種します。根をはり、水分を吸い上げます。
・地表部分は、土を盛り上げておきます。雨が流れ込まずに横に流れるようにするためです。
・生活排水を処理するためには、一人あたり10mを目安にしてはいかがでしょうか。
・水の最終的な出口について、水路へゆくのか、畑などにゆくのか、決定すること。
・経年により詰まりが発生した場合は、水が溜まるので、掘り起こして目詰まりをなくす。
      

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